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調停にあたっての評価(アパート):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12386522869.html


本件は、相続放棄をするか否かの判断のための評価です。

親が亡くなり、相続人は兄と妹の二人だけでした。この二者間で調停が行われることになりました。

私は、妹側の代理人弁護士から依頼を受けました。なんでも、相手方である兄は妹に対し「相続財産よりも債務の方が多いのだから、相続放棄したほうがいい」と言ったそうです。いかにも、怪しそう。

対象不動産はアパート3棟でした。兄側は、不動産業者の査定書を提出してきました。読んでみましたが、中身には疑問符がつきます。

しかし、兄側が査定書を提出したのですから、妹側もこれに対抗しなければなりません。そこで、私が評価書を作成したわけです。

結果は、妹側の完勝。私の評価書がものを言ったそうです。

なお、不動産業者の査定書が使われることがよくありますが、報酬を得て評価書を作成できるのは不動産鑑定士に限られます。このような行為は、不動産の鑑定評価に関する法律に抵触する恐れがあります。


不動産鑑定評価の知識:なぜ不動産鑑定評価が必要か
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ここは、私がつらつらと説明するよりも、不動産鑑定評価基準の内容をご紹介したほうがいいでしょう。

不動産の現実の取引価格等は、取引等の必要に応じて個別的に形成されるのが通常であり、しかもそれは個別的な事情に左右されがちのものであって、このような取引価格等から不動産の適正な価格を見出すことは一般の人には非常に困難である。したがって、不動産の適正な価格については専門家としての不動産鑑定士の鑑定評価活動が必要となるものである。


編集後記
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無名人のひとりごと(永六輔著)より

「政治家だからって政策を持たなくてもいいのよ。政治家は、哲学と美学を持つべきよ」

「政策を持たなくていい」は極論ですが、後段にはうなずけます。

哲学と美学を持って、こういう社会を作りたいという意志があれば、具体的な政策はブレーンと議論して作れるでしょう。

最近の政治家を見ていると、哲学と美学がないのみならず、人格そのものを疑いたくなる人が多いですね。