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軟弱な地盤と風景2:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12368091240.html


前回は、軟弱な地盤を見分けるためには水に関する風景を避けたほうがいいとお知らせしました。取り上げたのは、①水路②橋③暗渠でした。

今回は、その続きです。

④交通標識(車両重量制限など)
地盤が軟弱で道路が破損する恐れがあるところでは、車両の重量を制限するために交通標識が出ています。運転免許を持っている人ならばわかりますね。

⑤道路のいたみ
道路が波打っているようなところの地盤は軟弱です。道路すら沈下してしまうような場所では、住宅にも何らかの被害が出てもおかしくありません。

また、そのような場所では、自動車による振動で建物が絶えず揺さぶられるため、劣化が早まる恐れがあります。

⑥水田
水田は、水が干上がってしまうような高台にはありません。水は高いところから低いところに流れますので、水を引き入れやすいように低地の平野につくります。

ですから、水田を造成した宅地は要注意です。

⑦池のある公園
古くから親しまれている公園や、市街地の中に取り残されている池などは、谷地にあることが多いものです。

東京では、不忍池・小石川植物園・新宿御苑・石神井公園・井の頭公園等が、谷地にあります。

⑦面積の大きな建物
学校を新設したり工場を郊外に移転したりするには、大きな面積の土地が必要です。

そのような大きな土地が残っているところというと、水田や傾斜地である雑木林等に限られます。また、入手コストも安くてすみます。それだけに、要注意です。

⑨植物
生えている植物によって、軟弱地盤を見分けることもできます。

たとえば、竹は根が浅いところに伸びるので、地下水位が高い場所でしか育ちません。竹が群生しているところは、谷地の斜面や山の麓のような、地下水が絶えず供給されている場所です。当然、地盤は軟弱です。

造成されたばかりの土地には雑草が生えていません。他方、多年草が高く伸びて茂っている土地は、造成後1年程度は経過していると考えていいでしょう。


■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………



「いそしぎ」という映画があります。私の子どものころに公開されたアメリカ映画です。私は映画の内容は知りませんが、テーマ音楽は有名で私の耳にも残っています。実際、いろいろなミュージシャンがこの作品を取り上げています。

その物憂げなメロディーから、「いそしぎ」とは「追憶にひたること」等の心の状態のことかと思っていました。

「いそしぐ」という動詞が名詞になって、「いそしぐ」となったのかと。「喜ぶ」が「喜び」に、「怒る」が「怒り」となるのと同じように。また、「勤しむ」という似た音の動詞がありました。

ところが、大違いではありませんか。「いそしぎ」とは「磯鴫」、ある種の鳥のことです。英語の題名「The Sandpiper」の直訳です。

あ~あ、そうだったのか。拍子抜け。せめて、カタカナで「イソシギ」と書いてくれれば、わかったかもしれないのに。

「あらいぐま」「こうのとり」等とは書きません。動物の名称は、カタカナで表記されるのが一般的です。それとも、「いそしぎ」が公開されたころは、ひらがなが当たり前だったのでしょうか。

これに気がついたのは、40台半ばのころ。およそ40年間も勘違いしていたことになります。

でも、同じことを思っていた人はいるものです。

http://www2.chokai.ne.jp/~assoonas/UC131.HTML

あなたはどうですか。えっ、知っていた?失礼しました。