埋立地6:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
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埋立地にはどんな危険があるのか、メルマガ159号に引き続いて取り上げま
す。最終回です。
埋立地の護岸が動くと、建物の基礎杭が破壊される恐れがあります。護岸が地
震に耐えられるかどうかは、その護岸の設計図書や計算書をチェックしなけれ
ばなりません。
国や自治体は液状化で地盤が動いたらどのような被害が想定されるのか明らか
にし、「液状化マップ」に加えて「護岸の安定マップ」を作って公開する必要
があります。
護岸が安定しているかどうか検討し、側方流動によって地盤がどう変化するか
予測すべきです。
護岸は所有権や管轄が入り組んでいます。ですから、民有護岸を持つ企業と公
有護岸を管轄する国や自治体の双方が協力することが不可欠です。
しかし、そのためには複数の省庁が合同して予算要求をしなければなりません。
したがって、直ちに予算がつくとは限りません。官庁が意思を決定するテンポ
に民間企業が合わせることは難しいでしょう。
臨海部の安全性でもう一つ懸念されるのが、地下の水道・電気・ガス・通信と
いったライフラインです。臨海部では地下に共同溝にそれらが配置されている
ですが、十分な液状化対策が施されているかどうか、わかりません。
さらに問題点があります。新しい埋立地である臨海部と、もともとの陸地との
間には、古い埋立地があります。
古い埋立地は、液状化対策が不十分な場合が多くあります。ですから、臨海部
について対策しただけでは、災害に対して不十分です。
このように、都市全体を見渡して弱点がどこにあるのかを掘り起こして、対策
を明確にすることが必要です。しかし、現状では官民とも臨海部がいかに素晴
らしいものかを宣伝するだけです。
臨海部に、すでにタンクや高層マンションが建築されていると、補強するのは
簡単ではありません。巨額の費用がかかります。マンションでは、価格に転嫁
せざるを得ません。
東日本大震災からそろそろ10年が経過します。臨海部の開発は、防災の観点
から安全性を再検討する必要があるでしょう。
■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
以前、昔話の一寸法師について、その程度の身長ではお椀の舟をこぐことがで
きないのではないかと書きました。
他の昔話でも、疑問に思うものがありますね。桃太郎です。いや、包丁で桃を
スパッと切っても桃太郎にケガはないというものではありません。桃の重さで
す。
新生児の身長は、平均約50cmだそうです。桃太郎が桃の中に座った状態で入
っているとしましょう。身長の60%が座高だと仮定すると、30cmです。上
下の桃の実の厚さを10cmとすると、桃の高さは50cmです。
桃が直径50cmの球だと仮定して、重さを計算してみます。桃も新生児も比重
はほぼ1ですから、桃の体積を求めて、1,000立方センチメートルを1㎏
に換算すれば求められます。
球の体積を求める式は、「4/3×円周率×半径の三乗」です。桃太郎の桃の
半径をこれに代入します。円周率を3.14とします。
4/3×3.14×25㎝×25㎝×25㎝≒65,417立方センチメートル
65,417立方センチメートル÷1,000㎏/立方センチメートル=65.417㎏
約65㎏ですよ。成人男性ほどの重さの桃。お婆さんはどうやってこの桃を持
って帰ったのでしょう。すごい怪力。