TOP
> 新着情報
> 各地に広がる地盤沈下:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
各地に広がる地盤沈下:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
嶋内不動産鑑定 初回相談無料 お気軽にご連絡ください
044-400-7720 info@rea-shimauchi.com
◆―――――――――――― 今回のテーマ ――――――――――――――◆
地盤沈下は過去のものかと思われがちですが、そうでもありません。
関東では東京都の地盤沈下が沈静化したようですが、近郊で沈下が起こってい
ます。工業団地や大規模な住宅地ができたため、大量の地下水が必要となった
からです。
郊外では上下水道の整備が間に合わないうえに開発が相次ぎ、慢性的な地下水
依存を繰り返しています。
大阪府では、地下水のくみ上げを規制したため地盤沈下が止まりました。淀川
という大きな河川から取水する工業用水道を設置することができたからです。
しかし、大きな河川がなく代替案のない新興住宅地などでは、上下水道の整備
が追いつかず地下水に依存せざるを得ません。それゆえ地下水のくみ上げを規
制するのが難しく、いまだに地盤沈下が続いているところもあります。
また、最近では積雪地帯ならではの地盤沈下も発生しています。
冬の北国では、道路に積もった雪を溶かすために、水を流している光景を目に
します。この融水用の水は地下からくみ上げたものです。そのために、地下水
位が低下して地盤沈下が発生する地域がみられるようになりました。
気になるケースでは、天然ガスの採掘に伴う地盤沈下があります。
天然ガスは地下水に溶け込んでいます。ですから、ガスを取り出すには水も一
緒にくみ上げるしかありません。その結果、大量の地下水がくみ上げられてし
まいます。
特に、千葉県の外房地域では広範囲に天然ガスの採掘が行われているため、地
盤沈下の範囲も広がりつつあるようです。
地盤沈下は、地下水を過剰に採取することによって発生します。
その地下水は工業用だけではなく、飲料用・農業用・水産養殖用・建築物用な
ど多岐にわたります。
著しい地盤沈下を示した東京や大阪・名古屋などでは、地下水の取水規制を行
ったために、沈下はほとんど停止しています。しかし、渇水になると地下水の
くみ上げが増加するために、水源の乏しい地域では沈下が再発するのではない
かと懸念されています。
■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
いろいろな分野でデジタル化が進んでいます。
私の仕事でも、電子ペーパーを導入して紙の使用量が大幅に低下したり、図面
をスキャンして保存はpdfにしたり等々、少しずつ進めています。
先日、定期購読しているある雑誌を、ついに電子書籍にしました。
クラシックギター関係の雑誌でpdfで発行されます。付録の楽譜がpdfな
のが便利だと判断したからです。
雑誌を譜面台においてギターを弾くのには、やりにくさを感じます。また、楽
譜のみを保存しようとすると、スキャンするのが面倒です。
やはり、これが時代の流れなのでしょうね。
その一方で、書店の数がどんどん減っているとか。私自身、書評を読んで気に
入った紙の書籍をウェブ通販で購入するのが多いですので、書店に行く回数が
大幅に少なくなっています。
これも時代の流れなのでしょうが、勝手な言いぐさながら、書店がなくなって
いくのには寂しさを感じます。