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災害地名と地名の上書き:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

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◆―――――――――――― 今回のテーマ ――――――――――――――◆


太古からある地名は、人々のあいだで発生し、広まり、伝承されたものです。

そして、その場所を特定するための地域的な特徴や場所的な特徴などのランド
マークから呼び名が自然に発生して、それが広がっていったものです。

もちろん、ランドマークといっても現在のように百貨店や役所等があるはずは
ありません。自然界に存在する特徴的なものを、地名として共有することにな
ります。

ひとつは、岩や植物などの目印となるものを地名とする方法です。

たとえば、周囲から目立つ特徴的な岩に、その形状から「仏岩」「屏風岩」と
名づけることがあります。また、「夜泣石」「出世岩」など、形状ではなく地
域の言い伝えに基づいた呼び名がされることもあります。

植物では「一本杉」「三本松」など、その場所の様子を表す例が多くみられま
す。

地形の特徴を地名とすることも、多くみられます。鋭く尖った山に「槍ヶ岳」
「剣岳」と名付けたり、川が合流するから「落合」「川又」となったりします。

池の周辺部なら「池上」「池端」「池尻」等、多くの人が理解し共有しやすい
特徴がそのまま地名になります。

さらに、その場所で発生する事象が地名になることもあります。

そこで動物が現れたことを示す「鹿追」「魚津」、気象現象に由来する「雨降
山」「大雪山」などです。なお、「雨降山」は、雨乞いにちなむことが多いそ
うです。

こうした地形やその場所で発生する事象を地名とする場合、仲間に危険を知ら
せるメッセージを持つ場合があります。

崩れやすい崖や、地滑りを起こす斜面、大雨で水が溢れて水没した場所や津波
で浸水する場所等です。

こうした危険が潜む場所については、何らかの形で地名として残されている場
合が多くあります。これが、いわゆる災害地名です。

災害地名は、地名を名付けた人が仲間や自分たちの子孫に向けて、その場所が
持つ危険をメッセージとして託したものです。そして、災害地名は時代を経て
伝承され続けてきました。

ところが、人々はいつしかそのメッセージを読み取ることをしなくなり、利便
性や経済性を求めて危険な場所に住居を構えるようになりました。

その要因の一つとして、後世になって、先人のメッセージが託された災害地名
を廃止して別の名前をつけたり、関係のない漢字をあてたりして、地名を上書
きしてしまったことが挙げられます。


■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………


私は本を読むのが好きで、いろいろな本をしょっちゅう買っています。もっと
も、読まずに「積ん読」になっているものも相当ありますが。

さて、机に向かって読むのもいいですが、楽な姿勢で読むともっといいです。
寝転んで読むのが一番いいですね。

ただ、そのときに困るのが、本をどうやって持つのかということです。仰向け
がいいのですが、手が疲れます。

どうしたらいいかと考えていたところ、通販サイトでいいものを手に入れまし
た。寝ながら本を読める書見台です。

ベッドで読むためのものはいろいろあるのですが、蒲団で読むためのものがや
っと見つかりました。

ホチキスの針のような形といったらいいでしょうか。針の上にくる部分に本を
はさむ部品が下向きについています。

その下に寝転がって本を読みます。快適です。

でも、端から見ると変な恰好ではありますね。