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区分所有事務所の評価(不動産証券化):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
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│1│ 今回の評価実例:区分所有事務所の評価(不動産証券化)
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J-REITに代表される不動産の証券化が、一般的になってきました。大規
模な不動産にとどまらず、私募ファンドの組成にあたっては、数億円規模の不
動産も対象になっています。
今回の対象不動産は、数千万円程度の区分所有事務所です。不動産を保有する
企業が、不動産管理会社に不動産を移転させるために証券化することになりま
した。
このような場合には、少額であっても不動産証券化が行われます。
区分所有事務所とは、あまりない類型の不動産です。ある大都市の駅前に所在
し、再開発によって建てられました。権利調整の結果でしょう、専有面積は大
から小まで様々です。
不動産証券化の評価ですので、DCF法を適用して評価しました。他の十数件
の不動産とあわせて、無事に評価・証券化が完了しました。
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│2│ 不動産鑑定評価の知識:要因資料
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不動産の鑑定評価の妥当性は、その鑑定評価に採用された資料の如何によって
左右されます。
資料は、おおむね確認資料・要因資料・事例資料に大別されます。
事例資料とは、鑑定評価方式の適用に当たって必要とされる現実の取引価格・
賃料等に関する資料のことをいいます。
事例資料には、取引事例比較法の適用に必要な取引事例、収益還元法の適用に
必要な収益事例、原価法の適用に必要な造成・建設事例等があります。
これらの資料はわかりやすいと思います。
とりわけ、土地価格を求めるにあたっては、土地の取引事例が不可欠です。近
隣で土地取引があった場合には、その取引事例を採用するのは当然です。
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│3│ 編集後記
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商(あきんど)人(永六輔)より
「バイオリンの弓が100万円って言ったら、
高いんでビックリした人と、
安いんでビックリした人がいてさ、
まだまだ理解されていませんねェ」
今年の初めに年金の数カ月分が一度に振り込まれましたので、中古のクラシッ
クギターを2本買いました。値段は、両方とも50万円台の後半でした。プロ
でも使うような楽器です。
プロ仕様のギターです。安いんでビックリしますか、それとも高いんでビック
リしますか。