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倉庫の評価(資産評価):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

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│1│ 今回の評価実例:倉庫の評価(資産評価)
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本件鑑定評価は、あるメーカーからの依頼です。対象不動産はそのメーカーの
取引先の卸売業者が所有する土地と倉庫です。その卸売業者に対する売掛金の
担保とするために、対象不動産を評価する必要があることから今回の依頼とな
りました。

対象不動産は、地方圏のある大都市の工業地帯にあります。おそらく、海を埋
め立てた土地です。略長方形の同じような面積の土地が並んでいます。

用途地域は工業専用地域で、かつ流通業務地区に指定されています。建てられ
るものは、倉庫や配送センターなど文字どおり流通業務の用途の建物に限られ
ます。

対象建物はその一角にあり、標準的な規模と仕様です。正面にはそのメーカー
のロゴが掲げてあります。

特段難しいところはなく、すぐに評価書を発行することになりました。

実地調査をした日は冬で、風が強く寒かった記憶があります。このように倉庫
や配送センターばかりの地域では風を避ける場所がなく、手早く実地調査を終
わらせて路線バスに乗り込みました。


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│2│ 不動産鑑定評価の知識:地域要因
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不動産の価格は、多数の価格を形成する要因(以下「価格形成要因」といいま
す)の相互作用の結果として形成されます。

そして、価格形成要因は、市場参加者の観点から、一般的要因、地域要因及び
個別的要因に分けられます。

個別的要因とは、不動産に個別性を生じさせ当該不動産の価格を個別的に形成
する要因のことをいいます。

個別的要因は、土地に関する要因・建物に関する要因・建物及びその敷地に関
する要因があります。

土地に関する要因には、例えば間口・奥行・地積等があります。同じ地域にあ
る同じ面積の土地であっても、間口が標準的な土地に比べて間口が狭い土地は、
価値が低くなります。

建物に関する要因には、例えば面積・構造・材質等があります。

建物及びその敷地に関する要因には、例えば建物の配置・賃貸用不動産の経営
管理の良否等があります。


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│3│ 編集後記
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二度目の大往生(永六輔)より

「大部分の人に嫌われて死んでいく蛇のことを考えたことがあるか。
 蛇は名誉回復も、言いわけもできないまま死ぬんだぞ……。
 だからオレは蛇が好きだ!」

今年は巳年ですので、蛇がずいぶんともてはやされています。

でも、大部分の人に嫌われているのは確かですね。私も好きではありません。

なんでも霊長類は本能的に蛇を嫌うとか。本能ならば仕方ないですかねえ。