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住居表示でさらに変わる地名:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
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◆―――――――――――― 今回のテーマ ――――――――――――――◆
地名はもともと、その土地の地形や位置などを発音によって表していました。
いわゆる口承地名です。
その後、それらの発音に漢字があてられ意味がわかりにくくなります。さらに
律令制以降は管理地名というべきものが現れ、災害の危険を知るきっかけはさ
らに少なくなっていきました。
近年では、1962年に「住居表示に関する法律」が制定されると、地名の定
義そのものが大きく変わりました。
それまで特定の場所や狭い範囲を示していたはずの地名の役割が、この法律に
よって面的なエリアを総称するものになっていきます。
都市部では「町名‐街区符号‐住居番号」という形で住所が整理されました。
非常にわかりやすくなった半面、「小字」が使用されなくなったため、地名が
本来持っていたメッセージはますます薄れることになりました。
このように、当初は純粋に土地の様態を表していたはずの地名は、歴史の中の
さまざまな事情で形を変えてきてしまいました。
しかし、先人からのメッセージは隠されているだけで、読み解こうとすればま
だ読みとることはできます。
現在の地図と古い地図とを見比べると、こうした地名の変遷をある程度追いか
けることができます。
また、地名とその場所の地形や過去の災害履歴と照らし合わせると、地名が持
つ本来の意味がきちんと実証されます。
災害地名が命名された目的は、その場所が持つ災害の危険を伝えることにあり
ます。時代が進み、かつての水田地帯に家が建ち、湿地にビルが建ってしまえ
ば、見た目には昔の面影はありません。
しかし、土地の性質はそう簡単には変わりません。一度災害に見舞われた場所
は、同じような被害に遭うリスクを潜在的に有しています。地名を読み解くこ
とで、被害を軽減することができれば、地名を残してくれた先人たちも報われ
ることでしょう。
■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
3カ月ほど前のことでしょうか、日本への香港からの観光客が減少していると
いうニュースが流れました。7月に日本で大災害が起きるという説が流布し、
そのためだそうです。
アレかなと思ったら、やはりアレでした。ある漫画本の予言です。やれやれ、
またか。日本では、ノストラダムスの予言が大騒ぎになったことがありました。
当然、何も起きませんでした。
さてある人物が、1994年6月24日にマグニチュード9の大地震が発生し、
東京が震度8に見舞われると「予言」しました。当たり前ですが、なにもあり
ませんでした。
予言を外したその人物は、自分はカタカナで予言したのだが軍団員がひらがな
で広げたから外れたと、言いわけしたとか。トホホ。
今回の無責任な噂を流した噂を流した人たちが、どのような言いわけをするの
か楽しみです。意地が悪いですかね?