別荘の評価(監督官庁への報告):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ|新着情報

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別荘の評価(監督官庁への報告):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

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│1│ 今回の評価実例:別荘の評価(監督官庁への報告)
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健康保険組合が不動産を売却する際は、監督官庁である厚生労働省に売却見込
価格を報告する必要があります。今回の対象不動産は、ある健康保険組合が所
有する別荘の土地建物です。

その別荘は、富士五湖のある湖の近くにあります。1980年台後半に建築さ
れています。日本中がバブルに浮かれていた時代です。資産形成と組合員の福
利厚生のために建てられたのでしょう。

ロッジのような建物で、なるほどその頃は確かに人気だったのでしょう。しか
し、別荘地全体がさびれつつあり、土地の取引価格も低調です。

こんなに安いのかという水準の評価額になりました。バブルの跡はこんなとこ
ろにも見られます。


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│2│ 不動産鑑定評価の知識:土地の種別
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不動産評価基準は、不動産鑑定評価の対象となる不動産について、いろいろと
分類して定義しています。対象が定義されないと鑑定評価を行うことはできま
せん。

どのような性格の土地であるのかを分類したのが、土地の種別です。

まず宅地です。宅地とは、宅地地域のうちにある土地をいいます。そして、宅
地地域にある土地は次のように分類されます。

住宅地とは、住宅地域のうちにある土地をいいます。
商業地とは、商業地域のうちにある土地をいいます。
工業地とは、工業地域のうちにある土地をいいます。

当たり前のことを言っているようですが、このように定義されます。

やや専門的なのが移行地です。

移行地とは、宅地地域・農地地域等のうちにあって、細分されたある種別の地
域から、その地域の他の細分された地域へと移行しつつある地域のうちにある
土地をいいます。

さびれつつある商業地域で、店舗用地が住宅用地へと変わりつつある地域があり
ます。

そのような地域にある土地は住宅移行地ということができます。


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│3│ 編集後記
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二度目の大往生(永六輔)より

「おいくつですか。
 六十二……。
 私は六十九なんです。
 シルバーシート、ゆずってください。」

私は昨年、前期高齢者になって、何の躊躇もなくシルバーシートに座るように
なりました。

白髪だらけの頭ですから、疑われることもないでしょう。