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共同住宅の評価(売買):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
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│1│ 今回の評価実例:共同住宅の評価(売買)
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今回の対象不動産は東京都内にある、3階建ての共同住宅です。依頼目的は、
隣接する土地の所有者である寺院への売却にあたっての、売買価格です。
道路に面してこの共同住宅があり、その背後にその寺院があります。
これだけならば、どうということはありません。しかし、問題は道路とこの共
同住宅の敷地の間にあるセットバック部分です。このセットバック部分をその
寺院が所有しています。
現在の所有者以前の所有者が、どうやらその寺院からこの敷地を購入した模様
です。しかし、セットバック部分は購入しなかったようです。
このままでは、この敷地に建物を再建築できない恐れがあります。
ただ、今回の依頼目的はこの共同住宅をその寺院が購入する際に係るものなの
で、その寺院が購入してしまえば、セットバック部分もこの敷地もその寺院が
所有することになるので、再建築の問題は解決します。
そのため、このような経過と事情を評価書に記述して評価を行いました。売買
は無事完了したそうです。
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│2│ 不動産鑑定評価の知識:不動産の類型…更地
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不動産評価基準は、不動産鑑定評価の対象となる不動産について、いろいろと
分類して定義しています。対象が定義されないと鑑定評価を行うことはできま
せん。
その不動産がどのように利用されているのか、権利関係がどうなっているのか
という見地から分類するのが、不動産の類型です。
すなわち、不動産の類型とは、不動産の有形的利用及び権利関係の態様に応じ
て区分される不動産の分類をいいます。
このうち宅地の類型の一つが更地です。
建物等の定着物がなく、かつ、使用収益を制約する権利の付着していない宅地
をいいます。
これはわかりやすいでしょう。建物がなくて借地権等もない。不動産鑑定でい
う最有効使用が可能な宅地です。
宅地の上に建物がある場合でも、それをないものとして、すなわち更地として
評価をすることもあります。
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│3│ 編集後記
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芸人(永六輔)より
「不幸な女の愚痴みたいな演歌の歌詞を書いているのって、
みんな保守的なオジサンだよ。
そのオジサンたちが日本を悪くしているんだ」
演歌に出てくる女性は、みんな男性にすがりつくような人ばかりです。女性が
書いた歌詞とは思えません。
女性の視点から古典落語を演じる女性落語家が現れてきています。
しかし、このような演歌があり得るのか。結局、演歌は男性の都合で成り立つ
ものでしかない、私にはそう思えます。