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物流センターの評価(資産評価):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

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│1│ 今回の評価実例:物流センターの評価(資産評価)
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今回の対象不動産は、首都圏の郊外に位置する物流センターです。保有資産の
時価を把握するため、ある法人から依頼されました。

対象不動産は市街化調整区域に所在します。市街化調整区域とは、市街化を抑
制すべき区域です。ですから、原則として建物を建てることはできません。建
物を建てると市街化が進んでしまいます。

ところが、市町村によっては、市街化調整区域であっても条例によって一定の
用途の建物を建てることができるようにしていることがあります。

対象不動産が所在する場所もそうでした。自動車専用道のインターチェンジに
近く、幹線道路沿いにあります。

この場所では、物流センターの建物を建てることができます。対象建物も、こ
の条例に基づいて建てられました。

モータリゼーションがどんどん進んでいます。このような事例が増えることで
しょう。

評価にあたっては、法律のみならず条例もよく調べることが必要です。


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│2│ 不動産鑑定評価の知識:不動産の類型…底地
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不動産評価基準は、不動産鑑定評価の対象となる不動産について、いろいろと
分類して定義しています。対象が定義されないと鑑定評価を行うことはできま
せん。

その不動産がどのように利用されているのか、権利関係がどうなっているのか
という見地から分類するのが、不動産の類型です。

すなわち、不動産の類型とは、不動産の有形的利用及び権利関係の態様に応じ
て区分される不動産の分類をいいます。

今回は底地を取り上げます。底地は「そこち」と読みます。ていちではありま
せん。

底地とは、宅地について借地権の付着している場合における当該宅地の所有権
をいいます。

誰かが建物を建てるために貸している土地があるとします。借りている人はそ
の土地の上に建物を建てて利用します。この利用権が借地権です。貸している
人はその土地の所有権を持っています。これが底地です。

底地の所有者はその土地を利用することはできません。上で述べたように利用
できるのは借地権を持っているひと、すなわち借地権者です。

底地の所有者は、その底地の地代を受け取る権利しかありません。金融商品の
利息や配当を受け取る権利と同じです。


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│3│ 編集後記
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無名人名語録(永六輔)より

「大きな病院に行ったときにいつも気になるんだけど、ロビーとか廊下の案内
 の矢印に霊安室っていうのがあるんだよ。
 霊安室っつうのはわかっている人だけが行くんだから、誰にもわかるように
 する必要はないよなァ。
 見舞いの人間も、患者も見たくない文字だからねェ、あれ、気になるよなァ」

 確かにそうです。

 あと、どうでもいいんですが、冷暗所と霊安室を言い間違えている人ってい
 ますよね。