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◆―――――――――――― 今回のテーマ ――――――――――――――◆
「谷」「沢」「窪・久保」などは文字どおりの谷地形を表す地名です。このよ
うな土地は周囲より低いため、豪雨時には水が集中します。
ゲリラ豪雨の時などに、東京を代表する繁華街である渋谷のハチ公前が水浸し
になる場面をニュースの映像で目にしたことがある方は多いと思います。
ビルが林立して地形がわかりにくくなっている都市部でも、地名によってリス
クがわかることがあります。
山間部では、谷地名や沢地名が鉄砲水や上石流の可能性を示しているため、注
意が必要です。
「落合」「出合」などの「合」、あるいは「川又」「二俣」などの「又・俣」
は谷や河川の合流部を示す出合地名です。洪水のときには増水したそれぞれの
川の集水点となるため、水害となるリスクがあります。
東京都新宿区の落合は神田川と妙正寺川との合流点にあたります。そのため、
武蔵野台地にありながらも、以前から豪雨による氾濫が絶えなかったところで
す。
現在では、河川を付け替えて合流部が下流に移されたため、かつてのような水
害に見舞われることは少なくなりました。しかし、水が集まりやすい地形であ
ることには変わりがありません。
また、出合地名は山間地においては氾濫ばかりでなく土石流のリスクもありま
す。特に、谷口付近は注意が必要です。
扇状地は、上流から流されてきた土砂が山間地から平地へ出る谷口付近で、傾
斜が緩くなったために運搬力を失って堆積した地形です。上流から土砂が押し
流されてくるところにあります。
「池袋」や「沼袋」などの「袋」は、河川が大きく蛇行して広くなっている部
分を表しています。
こうした袋地形は、堤防の整備以前は氾濫の際に水がたまる遊水地としての機
能を持っていました。そのため、現在でも破堤や越水があれば、浸水しやすい
場所です。
東京有数の繁華街である「池袋」の地名の由来もこれで、その地は江戸の町を
洪水から守る遊水地だったそうです。
■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
今月初め、司法書士の方々・土地家屋調査士の方々の勉強会に招かれて、講師
を務めました。
テーマは、固定資産税評価額がどう決まるかについてです。そのまま話したの
では総務省の回し者になってしまうため、その問題点や批判を交えてお話しし
ました。
以前に書いた文章をもとにお話ししましたが、それを書いた時点から現在まで
に私が学んだことも付け加えました。
それらを総合して感じたことは、固定資産税評価制度が破綻しかけているとい
うことです。
土地の固定資産税評価額が時価を上回り、家屋の固定資産税評価にあたっては
地方税法の規定が厳格に適用されてはいません。もっとも、土地の固定資産税
評価にあたっては、不動産鑑定士が大きく関与しているのですが。
勉強会の講師を務めると、勉強会の参加者よりも勉強になるといいます。その
ことを実感しました。