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連担建築物設計制度:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12363616714.html


第85回のメルマガで、一団地認定を取り上げました。

1998年に、これと似た制度が導入されています。今回取り上げる連担建築物設計制度です。

建築基準法は、一つの敷地について一つの建物が建築されることを基本としています。

しかし、同法86条の一団地認定を受けると、一定の条項について一つの敷地にあるとみなされて、総合的に計画することができるようになります。

連担建築物設計制度は、これまでの一団地認定の制度を広げ、既存の建築物とあわせて一団地扱いを受けるというものです。

たとえば、道路に面した敷地Aに建物が建っているとします。その背後にあって道路に面していない敷地Bには、このままでは建物を建てることができません。

ここでこの連担建築物設計制度を用いると、敷地Aと敷地Bとが一団の土地とみなされることになるため、敷地Bにも別の建物を建てることができることになります。

一団地認定は、更地の上にこれから複数の建築物を建てることが前提です。これに対し、連担建築物設計制度は一部の敷地にすでに建物がある点で一団地認定とは異なります。

この制度が適用された有名な事例には、大阪市中央区の法善寺横丁の再建があります。

水掛不動として知られる法善寺を中心に広がる法善寺横丁には、いろいろな飲食店が建ち並んでいました。ところが2002年と2003年に火事が発生し、多くの店舗が消失しました。

横丁といわれるように道路は狭く、建築基準法で必要とされる4mの幅はありません。建て替えのために道路を広げて4mにしてしまうと、横丁らしさが損なわれます。

そこで、今回の連担建築物設計制度が用いられました。既存の2.7m幅の路地を道路として認めることで、路地幅を変えずに再建することとしました。

ただし、安全を確保するため耐火構造と3階部分に避難バルコニーを設置することが義務づけられました。

下のURLは、法善寺横丁の再建について解説したものです。興味のある方はお読みください。

http://www.mlit.go.jp/common/000047739.pdf#search=%27%E6%B3%95%E5%96%84%E5%AF%BA%E6%A8%AA%E4%B8%81+%E9%80%A3%E6%8B%85%E5%BB%BA%E7%AF%89%E7%89%A9%E8%A8%AD%E8%A8%88%E5%88%B6%E5%BA%A6%27


■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………


ギターを弾くことから遠ざかっていると、ギターの夢を見ることがあります。いい夢ではなく、怖い夢です。

たいてい、大切にしているギターが壊れます。数日前に見た夢では、ギターの表面板がはがれ、ネックにはヒビが入りました。

壊れる前は、ギターを弾いていました。ある曲について、楽譜に書いてある左手の指使いの指定がおかしいのではないかと感じていました。メロディーが途切れてしまうのです。

夢の中では、私が考えた指使いできちんと弾いていました。メロディーもつながっています。

目が覚めました。寝ぼけ眼のまま、練習用のサイレントギターでその指使いを試してみました。考えたとおりに、ちゃんと弾けます。不思議ですね。

と、何かおかしいことに気がつきました。一番低い音の弦が切れているではありませんか。

正夢?