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◆―――――――――――― 今回のテーマ ――――――――――――――◆
河川が自然に流れていたころは、人の領域と稲の領域とが区分されていました。
ところが後世になって人間が河川に手を加えて堤防が整備されると、河川は自
由に流れることがなくなりました。
すると、本来の人の領域である自然堤防ばかりでなく、稲の領域であった旧河
道や後背湿地も、見た目だけでは低湿地であることがわかりにくくなります。
そして、都市が拡大するとともに、それらも人の領域すなわち住宅地として利
用されるようになりました。
こうした場所に住むのは、新しい住人たちです。彼らは、自然堤防上に住む古
くからの住人とは異なり、稲の領域であったというその土地の性質を知らずに
そこに住むことになります。
堤防がありますので普段は問題なく暮らせますが、ひとたび水害に見舞われる
と、そこはすぐに浸水します。
「田」のつく地名の多くは、人々が稲作を営む上でさまざまな恵みが提供され
たところです。
古くからその地に住む人のように、稲の領域と人の領域とで住み分けることで
自然と上手く付き合うことができます。
しかし、その土地の性質も知らないままこうした場所に住むのは危険です。そ
れができないのならば「田」のつく場所に住むべきではありません。
さて、自然との上手な付き合い方が求められるのは平野部に限りません。山間
部でも、その土地なりの自然の恵みとリスクがあります。
2004年に新潟中越地震で大きな被害を受けた新潟県の旧山古志村(現長岡
市)では、村中が地滑りに見舞われました。
全村民が2年以上にわたり、隣接市町村への避難生活を強いられました。
村は壊滅的な被害を受け、多くの犠牲を出したにも関わらず住民のほとんどが
村へと戻りました。それは地すべりと引き換えに、この地に多くの恵みがある
ことを知っているからです。
山古志村には棚田が広がります。そして、山古志村は日本を代表する錦鯉の特
産地です。
棚田を形成しやすいのは、山間地に加えて緩傾斜地であり地下水位が高いから
です。このような土地を形成するのは、地滑りに他なりません。
■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
東京都千代田区大手町にある将門塚で、ある男性が迷惑行為を行ったそうです。
『平将門の首塚』よじ登り奇声の迷惑配信者「悪ふざけの範囲を超える」弁護
士が語った“4つの罪”の可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/2483047930f9f48673ebf8fd6b6c2f1772242231
迷惑系ユーチューバーですか、またかという感じです。
彼の行為を非難する声が多く上がっているそうですが、報道で私が不思議に思
うことがあります。
確か、将門塚に失礼な行為をすると「たたり」があるはずです。
彼がこの行為をしたのが、8月19日。とっくに「たたり」があっていいはず
だけどなあ。